てっまえ「芋」や「蔓無源氏」で有名な国分酒造さんの商品です。 PBですね。 ラベルの能書きです。 「てっまえ」という鹿児島弁は作動の「お手前」から来ているといわれ、酒席で先輩やお客様をもてなすときに行われます。 時には先輩が後輩の労をねぎらい「てっまえ」を自らかってでることもありますが、ほろ酔いのころ「てっまえ係り」がいつの間にか後輩に代わっていることもよくある光景です。 現在でも鹿児島で伝えられている伝統的な文化です。 この文章を読んでイメージするのが、てっまえ=合コンの幹事 でしょう‥違うか! 製法のこだわりは、裏ラベルにあります。 麹米の米を霧島町牧園町・隼人町産ヒノヒカリ(一部合鴨農法)、主原料の芋は牧園町産コガネセンガンを使用。 国分酒造に製造を依頼、安田宣久杜氏が白麹の特徴を活かし精魂こめて仕込んだ逸品。 ■企画 木と生活文化ミュージアム南風人館(はやとかん) ■原料製作 南風の匠工房(永峰和幸・真一親子)を中心とした農家と有志約80人が参加。 芋・米作りに汗を掻き、仕込みを見守り、年に一度のMY焼酎。今感激と喜びに酔う。 はい、このラベルからわかるように、地産地消用の焼酎です。 地元の人が、地元の生産品を用いて、みんなで協力して造り、そして出来上がったものを年一回味わう。 うらやましいなぁ。 その過程で汗を掻いた人には、きっと感激する焼酎だと思います。 そんな焼酎が、なぜかおいらのところにありまして‥ しかも、瓶詰めが2006年6月。 3年も瓶熟してます。 おいらは、冷たいようですが、製造過程よりも、焼酎の味わいだけで評価しちゃいます。 飲んだ瞬間は、黒麹のような味の太さを感じますが、後味は、白麹のふくよかさ、やわらかさがあります。 香りが少し弱いです。 お湯割りにした時に、香り立つような感じはありません。 また、口に含んだ時の複雑な味わい、奥行きのある複雑さはあまり感じません。 それでも、シンプルな飲み口は、飲み負けしない焼酎だと思います。 国分酒造の安田さんの技術でしょうね。 ハイクラスの焼酎と比べると、やはり一段下の味わいであることは否めないと思いますが、晩酌のレギュラー焼酎としては、充分な水準にあると思います。 評価は、☆☆☆です。 【製造元:国分酒造協業組合】 【原料:サツマイモ(黄金千貫)】 【麹:米麹(白麹)】 【蒸留:たぶん常圧蒸留】 【アルコール度数:25度】 ↓一軒だけ、扱ってました。 『お茶の「お手前」』【芋】てっまえ 1800ml |